食材タイプのポケモンにきのみSは必要か不要か、この話題は新しい食材タイプのポケモンが追加されるたびに出てきます。
第3食材の解放が可能となり強い料理が増えてきた現状では、きのみSはいらないと言える食材タイプポケモンが増えてきたかなと個人的には思っています。
今回はデザートに強い食材ポケモンであるカメックスを例にして、きのみSが必要か不要かを考えてみることにしました。
結論から言えば、強い料理が作れるのであればカメックスのような食材率が高いポケモンに関してはきのみSよりも食材Mを付ける方がより多くのエナジーを稼げるようになる可能性が高いです。
※ゲーム内で確認不可能な数値データに関してはRaenonXポケスリ攻略ツール様のサイトを参考にさせていただいています。
食材率の高い食材タイプにきのみSは必要なのか?
カメックスは素の食材確率が27.5%とかなり高いポケモンで、食材系のサブスキルや食材アップ性格を付ければ50%近くにまで盛ることができます。
そしてカメックスと言えばミルク/カカオ/カカオのABB個体がデザート料理に強く、しばらくはデザート強者としての地位を維持し続けるでしょう。
では、そんなABBカメックスにきのみSが必要なのかどうかを検討してみます。
ここからは以下の4種類のパターンについて比較していきます。
各パターンの違いは3つ目のサブスキルで、食材タイプであるカメックスに最適なのはおてスピM、食材M、きのみSのどれなのかを検証していくということになります。
今回は第3食材が解放されるLv60時点まで育てたという前提で、また朝、昼、夕の料理のタイミングでLv6のげんきオールSが入るという条件で獲得エナジーを算出していきます。
とりあえず食材エナジーに一切のボーナスがかからないという前提で、所持数型、食材型、おてスピ型、きのみS型を比較すると獲得エナジーは以下のようになりました。
なお、今回はカメックスのメインスキルである食材ゲットSによって稼げるエナジーに関しては考慮に入れず計算を行っています。
食材エナジーにボーナスが乗らない状態だと、やはりきのみSの付いてるカメックスが総合的に一番エナジーを稼ぎ出すという結果になりました。
特にきのみがカビゴンの好みと一致する場合は、圧倒的にきのみS付きのサブスキル構成が強いです。
では、食材エナジーにボーナスが乗るとどうなるのか、レシピレベル60のぜったいねむりバターカレーを料理するという仮定で再び計算を行ってみましょう。
ぜったねむりバターカレーは食材個数ボーナスが35%、レシピレベル60だとボーナスが203%となり、
(1+0.35)×(1+2.03)=4.0635
と約4.06倍の料理ボーナスが食材エナジーに乗算されます。
4.06倍の料理ボーナスが発生する前提で計算してみると、きのみがカビゴンの好みと一致するか否かに関わらず食材Mの付いているカビゴンが最もエナジーを稼ぐという結果になりました。
現実問題としては拾ってきた食材全てに理想通りの料理ボーナスを乗せるのは難しいので、食材で稼げるエナジーはもう少し低くなるでしょう。
しかし、今ではぜったいねむりバターカレーの食材個数ボーナス1.35倍を超える料理が少数ながら出てきており、さらに料理チャンスSによって料理大成功の回数を増やしたりすることで、4.06倍以上の料理ボーナスを発生させることが可能になりつつあります。
特にきのみがカビゴンの好みと一致していない場合はきのみSよりも食材Mが付いているカメックスの方が稼げるエナジーはかなり大きく、必要食材が50個を超える料理にレシピボーナスをしっかり乗せられるのであれば食材要員のポケモンにきのみSを付ける恩恵は大きくないという環境になってきたと言えます。
きのみSを付けるとどうしても所持数が圧迫されてしまうので、今後さらに強い料理が増えていく可能性を考えると今回検証したカメックスに関してはきのみSよりも食材Mを優先するのが良いと個人的には思います。
また、おてスピMが付いている場合もきのみSや食材Mが付いている場合と稼ぐエナジーに大差はなく、おてつだい回数増加によってスキル判定回数を増やせることを考慮するときのみSの代わりにおてスピMという選択も十分にアリです。
結論
料理環境が少しずつ変わってきたことにより、カメックスのように食材確率の高いポケモンにきのみSを付けることの優位性はかなり低くなってきました。
特にきのみがカビゴンの好みと一致していない状況で編成に入れる場合は、きのみSが付いているよりもおてスピや食材確率がしっかり盛れていることの方が重要だと言えそうです。
食材タイプポケモンに関しては食材構成という厳選要素があるので、無理にきのみSを狙う必要はないでしょう。
ただし、第3食材は解放せずLv30~Lv59の間で運用することを前提とする場合や、ゲンガーのように食材タイプでありながら食材率が低いポケモンに関しては、やはりきのみSが付いていることに優位性があるような気がします。
これに関しては後々検証をやってみようと思っています。